野波享子

 文部科学省によるタウンミーティングでの「やらせ質問」「さくら」など、教育を論じる資格がないことが明らかになりながら、12月15日、教育基本法の改定が強行採決され、戦後の教育史上に最悪の汚点をきざみこみました。
しかし、これまでの教育基本法第10条「教育は不当な支配に服することなく、国民全体に対して直接責任を負って行なわれるべきものである」という精神は、憲法第19条「思想及び良心の自由は、これを侵してはならない」また26条「ひとしく教育を受ける権利を有する」とあり、憲法そのもののなかに生きています。
 憲法に反する教育基本法の具体化や「愛国心」の押し付けは許されません。国がどんな悪法をつくり、教育現場を統制・支配しようとしても、教師と子どもたちの心を縛ることはできません。
 また、「教育振興基本計画」により、全国一斉学力テストを行い、全国の学校を序列化し、競争主義を押し付け、「いじめ」に拍車をかけようとしています。
 下村博文内閣官房副長官は、「学校選択制を推進し、子どもが集まらない学校は潰し、そのような学校にいた先生は、廃校とともに職探しをしてもらう。究極的には公立学校は『私学化』すべき。学校間に競争が生じ、優秀な先生はふさわしい給与で迎えられるようになるだろう。イギリスでは、1997年『子育て命令法』が施行され、子どもの非行や不登校を親の責任とし、『親に罰金刑』を科している。」と中央公論11月号で発言しています。
 いま国が目指している教育は、とうてい受けいれられません。
 「競争とふるいわけで人間を壊す教育」から「共同と学びで人間をそだてる教育」を願っています。一歩でも二歩でも、教育を良くしていくためがんばります。

 2006年12月15日、抗議集会への志位委員長の報告(大要)
 http://www.jcp.or.jp/tokusyu-06/09-kyouiku/index.html

 

 実現しました
 中学校卒業まで入院の医療費の無料化が、一月から実施されます。通院は就学前まで無料です。
 市議会議員選挙で、小学校卒業までの医療費無料化を求めてきました。一般質問でも先進地の予算も例に出し、実施を求めてきました。
 今後は、通院も無料にしていくように、みなさんと運動を進めてまいります。

06年3月議会で介護保険料が、「豊政会」(保守系自民党)と公明党の賛成で大幅に引き上げらました。

所得段階 所得区分 2003年 2005年 今回の値上げ
旧野洲町 野洲市 野洲市
第1段階 市民税世帯非課税かつ
老齢福祉年金受給者および生活保護世帯
19,000 23,700 26,400
第2段階 市民税世帯非課税者 年金80万円以下
年金80万円以上
28,500 35,550 26,400
39,600
第3段階 市民税本人非課税者
 
38,000 47,400 52,800
第4段階 市民税本人課税のうち
合計所得金額が200万円未満の者
47,500 59,250 66,000
第5段階 市民税本人課税者のうち
合計所得金額が200万円以上の者
57,000 71,100 79,200
介護保険料の単位=円、年額

 上記のように、旧野洲町時代と比べ、第3段階(基準額)で14,800円の引き上げで52,800円にしました。更に、05年度に、老年者控除の廃止などにより、非課税世帯から課税世帯になり、第2段階から第4段階になった方などは、旧野洲町時代と比べ、2倍以上の66,000円となり、37,500円の引き上げであります。激変緩和措置で3年間で引き上げることになっており、毎年年金が減っていくことになります。
 介護保険は、負担割合が決まっており、介護保険を利用する人が増えれば、保険料が上がる仕組みになっています。根本的には国の負担割合を増やさない限り、65歳以上の年金受給者の負担は天井知らずに増えます。
 現在の5段階の保険料でなく、支払能力に応じた「応能割」の保険料にすべきです。野洲市として、国に対して制度改正を求めることと、独自の保険料の段階を検討すべきです。

 06年12月議会、「後期高齢者医療保険制度」設立に向け、日本共産党市議団のみ反対で、可決されました。
 「後期高齢者医療保険制度」というのは、75歳以上の高齢者を別立ての医療保険制度にし、これまで扶養家族であった方からも、保険料を徴集することになります。全国平均で約月6200円といわれています。野洲市では4600人が対象になり、そのうちこれまで保険料を払わなくても良かった扶養家族の方は、925人です。
 わずかな年金から天引きされます。年金が少ない方は、介護保険と同様に納付書による徴収となります。
 しかも、保険料を滞納した方は、国民健康保険と同様に、窓口10負担の資格証明証が発行され、医療も受けられなくなります。
 2008年4月からの実施に向け、準備が進められており、更なる高齢者いじめが科せられます。