野並享子 市議:一般質問

2008.6議会一般質問文


後期高齢者医療について

内容

 4月から後期高齢者医療制度が実施されました。

 これまでも議会で指摘していた問題について、政府は見直しを表明しています。これまで扶養家族で保険料を払わなくてもよかった人についての減額、均等割しかかからない人の9割減免の導入など色々な見直しが言われています。

 しかし、高齢者が怒っておられるのは、保険料が高くなったことだけではありません。

 根本的な問題として、@75歳の年齢で区別する保険制度であり、保険料は年金天引きで、天井知らずに引き上げられること。A滞納すれば保険証を取り上げ、資格証明証を発行する。B一カ月6000円の上限を設けた定額医療制度であり、十分な治療や検査をしてもらえないこと。C健診も市町村の義務でなく、努力義務にしたため、脳ドックをはじめ、市が行っている健診から排除されたこと。D「退院支援計画」を作れば病院にお金が入る仕組みをつくり、病院から追い出すことなどであります。在宅死を4割に増やせば5000億円削減できるという試算までつくっています。

 このような問題を抱えている医療制度について、以下の点を質問します

1.           保険料も天井知らずに引き上げられる仕組みです。老人保健制度は公費と拠出金に分かれていただけですが、後期高齢者医療制度は、高齢者の保険料と現役世代の支援金と公費ということになり、世代間の痛みの押し付け合いになりました。団塊の世代が後期高齢者になる2025年には、年間16万円、現在の保険料の2倍以上になることが予想されています。保険料が天井知らずに引き上げられる仕組みそのものに問題があると考えますが見解を求めます。

2.           介護保険料と後期高齢者保険料の合算が年金の2分の1を超える人に対しては、普通徴収にすることになっています。野洲市では何人の方がおられるのでしょうか。また年金の2分の1以上を徴収するということ事態問題ではないでしょうか。見解を求めます。

3、3月議会で野洲市での対象者は4316人。そのうち、年金から天引きされる特別徴収は、3000人、年金が月1万5000円以下の納付書による支払は1500人。またこれまで社会保険の扶養家族として保険料を納めなくても良かった人、900人といわれていますが、4月から徴収がはじまりましたが、実際はどのような現状でしょうか。

4、75歳以上になれば早期発見・早期治療でなく「残存の能力をいかに維持するかだ」と政府は答弁しておりますが、先日90歳の男性に「年寄りは、はよ死ねと言うことやろー」と言われました。

   今政府が「見直し」を言っていますが、年齢による差別医療を解決することはできません。根本的には制度を撤廃し元の老人保健にもどし、検討のし直しが必要と考えますが、見解を求めます。

 5、全国の医師会では包括払い(定額制)の申請を自粛しようと呼び掛けておられます。野洲市内の病院・医院ではどのような現状になっているのでしょうか。さらに入院している75歳以上の患者さんに対して、「退院支援計画」「後期高齢者終末期相談」などを作れば、診療報酬の点数が加算されますが、野洲病院ではどのように運用されているのでしょうか。ご答弁をお願いします。

回答要求者

市長

 

【回答】

1点目、医療給付が増えれば保険料が引きあがる仕組み。すべての医療保険共通。

2点目、普通徴収は480人、2分の1を超える人280人。

3点目、後期高齢者医療被保険者は、4430名、特別徴収は2930名、社会保険の扶養家族は850人。

4点目、高齢化に伴い医療費の増加が見込まれ、世代間で公平に負担。公費も入れ国民全体で支える仕組みであり、撤廃は考えていない。

5点目、滋賀県では29件申請されているが、野洲市での登録医療機関の届け出はない。野洲病院の退院支援計画は、まだ実施されていない。

 

放課後子どもプランについて

内容

1)学童保育について

 昨年は待機児童解消のために、長期休暇の放課後子ども教室が行われ、今年は通年も行われています。

 しかし、学童保育と放課後子ども教室は根本的に違います。専任指導員が障害児も含め留守家庭児童の健全育成にかかわっています。1年生から6年生までの6年間の子育を支援し、働く親からも頼りにされています。この学童保育に利用料を払いながらも、安心して働き続けられる体制が整備されているから、野洲市に引っ越しをされた方もおられます。

 

一方、放課後子ども教室は、休養室も厨房室もなく、また指導員の給与も通年は午後1時からの勤務であるため低賃金となっています。学習アドバイザーなどは地域のボランティアなどの活用であり、学童保育を補完できる内容ではありません。

 

昨年10月に08年度の学童保育の入所希望を聞き、それぞれの状況に点数をつけて、定員枠内の範囲で今年2月に入所決定がされました。

そして、定員を超えた方が待機児童となり、放課後子ども教室に申し込みとなりました。

入所希望が多い野洲や中主では、5・6年生が入れない状況となっています。来年1年生が今年と同じぐらい希望者があれば、4年生も入所できなくなります。

子ども教室を希望されているのであれば問題はありません。そのために入所申し込みを、学童保育と子ども教室と同時にすべきだと考えますが見解を求めます。

また、希望者全員入所できるように、新たな場所を確保すべきだと考えますが、見解を求めます。

21年度で71人以上の学童への補助が廃止されます。この対応が迫られていますが、野洲・北野・祇王・中主ではどのような対応を考えられているのかお尋ねします。

 

2)放課後子ども教室について

学童保育所の待機児童を対象に今年4月から、通年の子ども教室が野洲小学校と中主小学校で行われています。

 野洲小学校は、家庭科室で19人の児童、中主小学校では、体育館のミーティングルームで10人の児童、それぞれ2名の指導員がおられ放課後の子どもの居場所づくりを支援されています。

 野洲小学校の家庭科室は授業でも使っているため、毎日片付けをしなければなりません。子どもたちの自主的な継続した活動でなく、指導員の指示でスケジュールをこなしています。

 また長期休暇には49人になります。全員が来ることはないと言われていますが、春休みでも30人余りの児童が来ています。

 休養室もなく家庭科室で机も固定しており、遊びの展開も限られています。

 

 中主小学校は、ミーティングルームを専属に使っているため、学童保育的な雰囲気ですが、休養室も厨房施設もなくおやつ作りなどはできません。

子ども教室の長期休暇では、48人になります。ミーティングルームと2階のこれまで倉庫だったところが専用室になりますが、子どもたちが一日中過ごす場所としては問題があります。しかも、一階と二階に分かれるため、指導員の目も行き届かなくなります。

 

 その他の学校でも、長期休暇の時、北野は会議室、祇王は多目的室となっており、休養室や厨房施設はありません。

 放課後子ども教室について以下の点を質問します。

@放課後子ども教室の専用室を確保し、さらに厨房室や休養室を設けるべきではないでしょうか。

A中主小学校では、長期休暇の場合、グループ分けなどして、2階の元倉庫でも学習や食事や室内遊びなど展開しなければなりませんが、至急に改善が必要ですし、今後どのように考えておられるのでしょうか。

B放課後子どもプランは、全児童に対して門戸が開かれていますが、野洲市の場合、学童の待機児童が限定となっており、国が進めている放課後子どもプランになっていません。全児童に門戸を開いた子ども教室を展開すべきですが、見解を求めます。

 

 

回答要求者

市長

 

【回答】

学童保育について

1点目、1年生〜3年生は学童保育、4年生以上は子ども教室という二つの事業を効果的に実施。

2点目、新築は財政的に困難。教室を専用室に改装するのは、入所希望の多い学区は、教室の余裕がないため困難。

3点目、71人以上の学童については、国県の基準等を研究し対応。

 

放課後子ども教室について

1点目、専用室の確保は困難。休養室は教室内に一定のスペースは確保。厨房室は考えていない。

2点目、夏休みに向けて空調設備を検討

3点目、1年生から3年生までは学童保育所で、4年生からは子ども教室という野洲方式を構築。

【再質問】

学童の保護者会は、待機児童ゼロプロジェクトを作って、全員が学童に入れるように運動をされている。子ども教室で解消できない。

中主の子ども教室の2階の部屋は、元物置と聞いているが、一日中子どもが過ごす場所として適当でない。

【再答弁】

野洲方式を構築。2階の部屋は以前太鼓などが置かれていたが、その前は会議や食事をする場所として使っていた。

 

まちづくりについて

内容

 1)野洲駅前中心市街地整備計画について

今年度予算で、「まちづくり交付金」制度を活用した野洲駅前中心市街地整備計画の基本設計の予算2700万円計上されました。

 この整備計画の資料が議員に配布されたのは、1回目は1昨年の平成18年4月でした。この時点では駅のロータリーを広げることと、歩道の拡幅と歩道に屋根を付けること、案内所を作ること、一方通行など社会実験をするなど説明を聞いていました。

2回目に配布されたのが、今年、2月19日、3月定例議会前の全員協議会です。その時に総額24億円の概要、ぺデストリアンデッキや、事業工程などは配布されましたが、駅前Cブロックに祇王井川の水を引いてせせらぎ公園整備などの6ページは配布されていませんから、担当課に聞きに行って初めて知りました。

 検討委員会が開催されていたのですから、傍聴をしていれば知りえた内容かと思いますが、11月13日の第3回の検討委員会で、委員から議会の承認の問題や、概算事業費やスケジュールなどの報告や、議論がまとまらなければ委員会の回数を増やすなどをもとめていますが、それに対して事務局は委員会の結果については議会の承認を得るものではない。事業スケジュールなどを次回に出す。と答弁していますが、この11月の時点で、事業メニュー案の骨格についておおむね委員の承認を得たと議事録の最後に書いています。

 

3回目では事業費の総額も個々の事業費も出されず、全体予算に対して、4分の1も占めるデッキや歩道橋の是非を議論することもできず、要望だけを聞いて委員会の提言と結論づけていますが、大きな問題ではないでしょうか。

 

 第4回目の検討委員会は3月24日であり、すでに3月議会に基本設計予算や概算事業費やスケジュールは出されており、4回目の委員会では、事務局が「本整備計計画内容を委員会提言として取りまとめることでよろしいでしょうか」と尋ね、委員承認と議事録に記載されています。

 

 「まちづくり交付金」は都市再生整備計画の立案をもとに事業実施、交付金の交付となっています。

野洲駅前中心市街地整備計画検討委員会は「まちづくり交付金」を申請するために、検討委員会の意見を聞くだけの組織でしかなかったのではないでしょうか。この点についての見解を求めます。

 

「まちづくり交付金」は事業間の流用が自由であり、どの事業にいくらの国費を充てるかも自由であります。

また、実施できなかったということも可能であります。南口のぺデストリアンデッキや駅北口ひろばの歩道橋やせせらぎについては、異論を出す市民もおられます。このような声を反映できる計画にすべきだと考えますが、見解を求めます。

 

 

2)景観条例について

3月議会で小菅市議への答弁で、「野洲市独自の景観づくりの明確化を図り、今後、開発時における景観を重視した規制や、歴史・文化・伝統・自然の理念の位置づけを景観計画に盛り込んでいく」と答弁されています。また市長は、「野洲川まで行けば三上山は見える。どこからでも見えるというわけにはいかん。用途区域を決め建物の高さを決めていくことを考えている。」と答弁されました。

 

昨年富士サミットを野洲市が開催しました。近江富士を眺望しようと思えば、市長の考えで行くと野洲川まで見に行くという発想になり、市街地から三上山は見えなくてもよいということになります。歴史・文化・伝統・自然の理念の位置づけを盛り込むと言われても、方針がバラバラではないでしょうか。

 

京都市が昨年「新景観条例」を制定しました。市内の中心部の町家があるところに次々と高層マンションが建設され、市民運動団体から規制を求める声がでていました。資産価値が下がるという意見がある中で、50年・100年後を見据え、すぐれた景観を保全、再生し未来に伝えていくということで、市街地の中心部で31メートル、職住共存地区で15メートル、38か所に「視点場」を設け、眺望や借景保全のため建築物の高さやデザインや広告を規制しました。風致地区も世界遺産周辺にも広げました。

 

野洲駅周辺にマンションが林立していますが、駅周辺だけでなく市役所の南側にもマンション計画があります。行畑の旧中山道の井上医院跡にマンションが建設されます。またアサヒビール所有の駅前の土地も、どのような開発がされるかわかりません。景観条例の検討が遅れれば、野洲市でも高層マンションがあっちこっちに建設され、歴史・文化・伝統・自然の理念など言葉だけになります。

野洲市でも「視点場」を設ける必要があります。

野洲市でも緊急に、景観条例を作る必要があります。

見解を求めます。

回答要求者

市長

 

【回答】

1点目、野洲駅前中心市街地整備計画検討委員会を平成19年6月に発足。駅利用者や行政評価のアンケートを踏まえ、熱心に議論した。3回目までの検討委員会で事業費も議論された。ぺデストリアンデッキは歩車分離し利用者の安全確保のため、利活用の方策は今後検討。

2点目、景観条例については、市街化区域、調整区域を問わず、重要眺望点を設定し、三上山の景観を守る。高さの議論については、私権の制約が伴う。用途の趣旨を尊重、理解し取り組むべきと考える。

【再質問】

昨年6月の検討委員会には、デッキ構想はなかったが、9月には案が出され、11月には決定。デッキを作ってから利用を考えるは根本的に間違っている。必要だから作るというのが本来の考え方。全体予算の4分の1を占めるのだから。いつ、誰が要望したのか。

北口の歩道橋ができれば、三上山が見えなくなく。

【回答】

歩行者の安全のためのデッキであり、歩道橋。

野洲市内のどこからでも三上山が見られるということはできない。

【再々質問】

ロータリーに人が入れないようにすれば、歩道を歩かれる。歩道に屋根を付け企業の迎えの車も歩道から乗れるようにする必要がある。それが歩行者の安全だ。

 

野洲川斎苑の葬祭について

 

 今年4月から野洲川斎苑では、火葬だけでなく葬祭もできるようになりました。身近なところで通夜や告別式ができるようになったと喜びの声があります。しかしながら市民の方から利用に関して改善してほしい声を聞きました。

 

 葬祭棟の使用料は、小さいホールで通夜と告別式を行えば15万円かかります。貸し館のため、祭壇などはあるものの葬儀を行おうと思えば葬儀屋さんに頼まなくてはなりませんが、17万円ほどかかります。

 また、納棺された形でしか受け付けてもらえません。そのため、自宅などで納棺する必要がありますが、病院で亡くなられた場合、寝台車で自宅、自宅から葬祭棟までの費用が5万円ほどかかります。

 

 これらで37万円かかることになります。

 

 生活保護から葬祭扶助がでますが、17万4100円です。プラス火葬費用として2万1520円。合計19万5620円です。

 

 生活保護の方や低所得者の方は、とても葬祭棟を借りて葬儀を行うことはできません。減免規定もなく、救済されていません。

 

 大津市の公営斎場では、寝台車でそのまま運びこみ、霊安室で納棺もできます。通夜・告別式含め葬儀費用は20〜25万円ぐらいで行うことができ、最低18万円ぐらいでもできると言われていました。

 

 野洲川斎苑は守山野洲行政事務組合で運営されていますが、低所得者でも葬祭棟を使って葬儀ができるような減免制度が必要ではないでしょうか。見解を求めます。

回答要求者

市長

 

【回答】

守山野洲行政事務組合議会において、決定されたもの。減免については検討されていない。

 

【再質問】

今年4月から火葬は何人で、葬祭棟を利用しての通夜・告別式をされたのは何人か

【回答】

4月の火葬は、129人、内野洲は59人、5月の火葬は130人、野洲は58人。

4月の葬祭棟利用は、3件、5月は8件、6月9日までで、3件、計14件